会長あいさつGreeting
退任のご挨拶
浅学非才を顧みず会長職をお引き受けしてから、あっという間に11年が経ってしまいました。この間、母校教職員始め、代議員の皆様には多大なるご指導とご鞭撻を賜り、また、永年苦楽を共にいたしました、副会長以下、役員の皆様には特別お世話になり、私を支え、助けて頂き本当にありがとうございました。更に草創期の卒業生の皆様には何かと叱咤、ご鞭撻を頂きましたことは、私の心の大きな支えとなっておりました。心より感謝申し上げます。
この間特に印象の深いことが二つありました。一つは2011年の春の選抜甲子園大会の野球部の出場です。決定し喜んでいるときに、あの東日本大震災が起こりました。派手な応援は自粛するムードの中での、応援団募集では、問い合わせも多く大変苦労いたしましたが、甲子園のアルプススタンドを一杯にすることができましたことは何よりと、大変嬉しく思いました。二つ目は、その直後の恩師佐々木周二先生のご逝去です。大学と、母校とで慰霊祭が進む中、大勢の卒業生から久我山会でも、「お別れの会」を開催してほしいとの要望が出てまいりまして、それではと久我山会役員の全知をかたむけて、計画し実行に移しました。
お陰さまにて卒業生の手作りの追悼の会としては、立派に開催することが出来たと思います。ご協力くださいました皆様には、心からお礼を申し上げます。
思い出は尽きることはありません。今後は草創期生の一人として、母校創設の経緯から、岩崎清一先生と佐々木周二先生との絆のお手本のような深い絆、また昭和27年頃の学園苦難の時代を過ごし、國學院大學との合併宣言を直接聞いた者として、そして現在の学園の発展を目の当たりに見ている者として、後輩に対する語り部のお役に立てればと思っております。
私はこれを持ちまして第一線を退きますが、上脇新会長以下若い優秀なメンバーが運営にあたりますので、皆様におきましては、なお一層のご指導、ご鞭撻、そしてご協力を賜りますようお願い申し上げます。
母校の更なる発展と各クラブのご活躍、特に1年でも早く甲子園で校歌の斉唱を乞い願い、新体制久我山会の益々の発展と卒業生のご多幸をご祈念申し上げ、お礼のご挨拶とさせていただきます。
久我山会会長 岸 輝雄