会長あいさつGreeting
平成24年 新年挨拶亡き恩師に誓う
同窓生の皆様、平成二十四年の新春に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は久我山会の活動に格別なご理解とご協力をいただき誠に有難うございました。厚くお礼申し上げます。
思い起こせば昨年はいろいろな出来事がありました。三月の東日本大震災発生以来九カ月が過ぎましたが、被災地は今だに復興の道のりには程遠い状況です。厳寒の中で耐え忍んでおられる被災者に暖かい心を向けたいと思います。その中で野球部が春の選抜高校野球大会で甲子園に出場の栄誉を得たことは大変嬉しいことでした。強豪相手に惜敗はしたものの、先発全員安打という立派な足跡を残しました。
悲しいこともありました。昨年の四月二十六日、久我山を創り育て愛し、また同窓会の生みの親ともいえる名誉校長の佐々木周二先生がお亡くなりになりました。白寿のお祝いの話も出ていた矢先で誠に痛恨の極みでした。
惜別の念尽きず、創立記念日の後の十月二十三日に、久我山会で「偲ぶ会」を開催致しました。この集いには、同窓会始まって以来の三百名近くの卒業生が駆けつけ、恩師の先生方ともども佐々木先生の在りし日を偲び、ご遺徳に感謝するとともに、先生のお教えに恥じない生き方をすることを誓い合いました。
さて、卒業生の心のふるさとである母校の躍進ぶりは、皆様よくご承知のことと思います。中高一貫教育の集大成となる、大学進学状況は国公立大学や私立難関校への合格者が増加、また最近特に医学系大学への進学は目覚しいものがあります。
クラブ活動の面でも中学、高校とも著名な大会に出場し、それぞれ立派な成果を挙げています。こうした文武両道の実績が各方面より大変高い評価をいただいておりますことは、卒業生にとって、喜びに堪えません。
このように様々な発展の中で巣立った卒業生は三万三千人近くになりました。多くの卒業生が社会で立派に活躍し、各界で多くの指導者を輩出していることは誠に嬉しい限りです。そしてご高齢になられた草創期生の皆様には、健康にご留意され、いつまでも母校への応援を賜りますようお願い申し上げます。
さて、本会の運営につきましては 昨年五月の代議員会で承認されました事業計画に基づき、実施しており、具体的な内容は同窓会ホームページや本号でも掲載しておりますのでご覧下さい。最近ホームページ上の「掲示板」のご活用が次第に増えてきています。クラス会や同期会、クラブの応援要請、旧友の安否、消息確認などにもどうぞご利用下さい。またクラス会、同期会等の最初の開催時には本会より通信費等の援助がありますので、掲示板等にてお尋ね下さい。
久我山会恒例の「新年交歓パーティー」は今年も一月十四日(土)に吉祥寺の第一ホテルにおいて開催致します。卒業生が自由に、気楽に恩師と会話のできる、年に一度の唯一の機会です。ぜひお誘いあわせの上ご出席ください。
母校ともども更なる飛躍を願い、皆様にとって幸多き年となりますことを、心よりご祈念申し上げます。
國學院大學久我山中学高等学校同窓会
久我山会会長 岸 輝雄