平成27年 新年挨拶 苦難を乗り越え70年

会長あいさつGreeting

平成27年 新年挨拶苦難を乗り越え70年

 平成27年の新春にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。日頃は本会の活動に種々ご協力を頂き、誠に有難うございます。厚く御礼申し上げます。昨年も記録的豪雨や御嶽山の大噴火など自然災害に悩まされ続けましたが、母校は昨秋、お陰様で無事創立70周年を迎えられました。記念式典、物故教職員慰霊祭、またコンサート等の記念行事もスムースに執り行われ、誠に喜びに堪えません。
 かつて70年前、戦火の日々激しくなる折りに、母校は岩崎清一先生の「日本の復興にはこれからの青少年の力が必要である、立派な青少年を育てる教育が大切である」という崇高な志により創設されました。
 しかし敗戦による様々な影響により、学園の経営は現在では想像もできにくい、苦難の時代がありました。時の校長佐々木周二先生は、学園の灯は消してはならぬと、寝食を忘れて学園存続のため奔走し、その結果建学の精神を同じくする、國學院大學と合併致しました。以降年ごとに発展してまいりました経緯は、大勢の卒業生諸兄もご承知のことと存じます。
 男女の特性を活かした別学制や中高一貫教育も定着し、各方面より高い評価を頂いており,更に先進的学習制度も効果を上げています。その結果が国公立大学、難関大学への進学率の向上に結び付いておりますことは、教職員の皆様のご苦労、ご努力に感謝申し上げる次第です。
 又クラブ活動も種々の制約のある環境の中、運動部も文化部も様々な大会等に出場し、栄誉ある東京代表として、全国大会に出場するなどハイレベルな成果を挙げ、各方面より文武両道のお手本として、大変高い評価を頂いていることは、喜びに堪えません。できうれば一日も早く、甲子園で校歌や久我山讃歌の斉唱を願望しています。
 母校の歴史の重なる中、草創期の卒業生もお歳を重ねておりますが、百寿者も六万人になろうとしている昨今です。どうぞ健康にご留意の上、いつまでも母校と後輩にご声援を賜りますようお願い申し上げます。
 さて本会の運営も各位のご支援により順調に進んで推移しております。会員数も三万四千人を超え、大きな世帯になってきております一方、諸経費の高騰により財政が大変厳しくなってきております。卒業11年経過の皆様よりご賛助を頂いております、賛助会費のご納入を、ぜひお願い申し上げます。
 本会最大の行事である「新年交歓パーティー」は、1月10日(土)に吉祥寺の第一ホテルで開催致します。詳細は本紙巻末をご覧下さい。卒業生が恩師先生方並びにクラブの先輩方と気楽に会話の出来る年一度の機会で、年々若い期の方の参加も増えています。運試しの福引景品も多数準備しております。是非お誘い合せの上ご出席下さい。母校の更なる発展と卒業生皆様にとりまして、佳き年となりますことを念じ、ご挨拶と致します。

(「会報」第53号より転載)
國學院大學久我山中学高等学校同窓会
久我山会会長 岸 輝雄
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