会長挨拶Greeting

令和5年 新年挨拶水急不月流

 明けましておめでとうございます。謹んでお慶び申し上げます。日頃は久我山会の活動にご理解とご協力を頂きありがとうございます。
 さて、コロナ禍で同窓会の活動は思うようにでき無い状態が続いていますが、本年は3年ぶりに新年の集いができますよう準備を進めております。
 同窓会活動の大きな行事は新年会、同期会・クラス会の集まりやクラブのOBOG会などの対面で密に集まるものですが、コロナ禍によって日常で普通であったことが、できなくなり世の中が急速に変化したこの三年間でした。ただ、久我山の仲間達との絆は変わることなくあるので、そうした心を大切に持ち続けていただければと思います。
 今回タイトルの、水急不月流(みずきゅうにしてつきをながさず)の意味は、「水面に写る月はどんな水の流れでも決して流されません。この場合の水の流れは時代や環境、感情の変化などです。水面に写る月は心を表しています。
 今は世界中がコロナウイルスという激流によって不安の渦に流されています、経済、生活、未来、先行きの見えない不安要素は、平時にあった私たちの冷静な判断を失わせ、ネガティブな気持ちが湧き水のように溢れ出すようになります。ここで私たちが気を付けなければならないのは、水面に写る月同様、私たちの心も実態があるものではないと理解する事です。本来はそこにないものです。ですからどんな水の流れでも水面の月は流される事はあり得ないのですということのようです。
 皆さまも変化の大きい今日この頃ですが、ご自身の大切な心にあるものを激動の世の中に流される事無く、しっかりと持ち続けていただければ幸です。近い将来対面での皆さまとの再会を楽しみにしております。どうぞ良い一年をお過ごし下さい。

(「会報」第61号より転載)
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