学校長挨拶Greeting

平成31年新年挨拶平成最後の正月を迎えて

 國學院大學久我山中学高等学校同窓会久我山会の皆様、新年おめでとうございます。ご家族の皆様とともに、穏やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。とりわけ、平成最後の正月ということもあり、それぞれに感慨深いものがあることと思います。
 さて、毎年のことではありますが、昨年も運動部の試合、文化部の発表会等におきまして多大なるご支援、ご声援をいただきましたことに深く感謝申し上げます。今冬は全国大会進出するスポーツ部会は誠に残念ながらありません。しかしながら各部会の全国での活躍を今後も期待しております。本年の文化部の活躍ですが、吹奏楽部が東京都高等学校吹奏楽コンクールで金賞を受賞、東日本大会への代表選考会に出場しました。残念ながら東日本大会には駒を進められませんでしたが日ごろの努力が実り、来年に期待したいものです。同様に女声合唱部も東京都合唱コンクールで金賞を受賞。放送部も久々にアナウンスの部門、朗読部門で都決勝大会に進みます。また、部活動ではありませんが久我山タイムズという英字新聞が、英字新聞甲子園で地域振興賞と外国メディア賞のダブル受賞を果たしました。この他各部活が活躍していますのも、日頃の直接的、間接的にご指導いただいている多くの卒業生のお陰であります。この紙面を通して、御礼申し上げます。
  ところで、昨年のこの紙面では世の中の動きに不安はあるものの、「今の若者に夢と希望を」との思いをつづりました。本年は本校のグローバル教育の様子を紹介したいと思います。この教育は当然全教員が関わるものですが、国際教育推進委員会のメンバーが中心となり計画、実施をします。4月には国立オリンピック記念青少年総合センターにて7ヶ国の留学生の力を借りて、グローバル リーダーシップ ワークショップ、そしてニュージーランドのティマルで異文化体験学習。5月には中国上海商台子女学校(共学)から97名の高校2年生が来校、本校生と日本の文化を英語で学習するなどし、高校の各クラスに分かれて昼食をとりました。6月にはロシアのハバロフスクから10名が来校、日本の遊びや茶道を体験し、本校ダンス部のチアダンスとロシアの学生のバレエを披露し合いました。さらにHLab進路相談会、國學院大學の留学生一四名と共に本校の中2~高2までの有志40名が英語で地域探訪、また、ベトナムのNewtonGrammar Schoolから18名の中高生が来校して本校生に混じって授業を受けました。夏休みには中1、中2の女子希望者でEnglish Summer Camp。中2は國學院大學の蓼科寮を利用しました。また模擬国連にも初参加しました。年間に3回(6月、8月、11月)実施しているMath in Englishでは、Brian Shaw先生による数学の授業を英語で体験しています。
  いかがですか。希望者によるプログラムが実に多く行われていることがわかって頂けたと思います。
私学久我山を理解するために、学年ごとの行事も大事なものです。建学の精神を理解し継承するためにも大切にしていきます。一方、生徒達の将来のために体験するプログラムも同様に大切にしていきたいのです。私が校長になったとき、本校に勤務するネイティブが少ないと叱って頂いた先輩がいらっしゃいます。その後増員していますが2400名の学校としてはまだまだ不足です。しかし、それを補うだけの、さらに自ら発信する場面の多いプログラムもこの数年で増えています。卒業生の皆さん、母校教職員は、入学してくれた生徒達に、将来生き抜ける力と、学び続ける姿勢を学び取ってもらえる教育をしていきます。どうぞ母校を応援ください。
 皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

(「会報」第57号より転載)

平成31年新年挨拶 平成最後の正月を迎えて

↑