学校長挨拶Greeting
平成30年新年挨拶子ども達に夢と希望を
久我山会の皆様、新年おめでとうございます。ご家族の皆様とともに、穏やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
さて、昨年も運動部の試合、文化部の発表会等におきまして多大なるご支援、ご声援をいただき深く感謝申し上げます。中でも、高校陸上競技部(長距離)は4年連続、21回目の都大路で勇姿を見せてくれます。昨年全国を逃したラグビー部ですが、今回は41回目の花園に出場します。年を越え、少しでも長く花園にいられることを祈っています。どちらも、毎年東京その他遠方より応援頂き有難うございます。なお、運動部、文化部の日常の活動において、直接的、間接的にご指導いただいている卒業生も多数いらっしゃいます。この紙面を通して、衷心より御礼申し上げます。
ところで、今から10年後、20年後の日本は、世界はどうなっているのでしょうか。国外の情勢はアジアを含め実に不安なことが多過ぎます。日本がいつ巻き込まれてもおかしくありません。自然災害も,年々想定外のことが多くなり不安を感じざるを得ません。東京オリンピック・パラリンピックを控えた日本国内も安定しているとは言い難い情勢です。科学技術の発展、特にAIの発達は私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、今ある職業を消失させたり、2045年問題を引き起こしています。少子化問題も心配ですし、保育所が少ないことを解決しようとする一方で様々な理由で保育所や幼稚園設置に反対する人の意見が通り、設置を断念する事態もあると聞きます。子供や若者を見守り、育てることより自分優先の風潮も心配です。
このような不安材料が子供たちにも伝われば、未来に向けての夢や希望を持てなくなります。
私達大人、教育に携わる人々は何をしなければならないのでしょうか?これからの未来を担う子供たちに、若者に夢と希望を与えることを考えなければなりません。私は、教育に携わる者の一人として、本校の教育でできること、すべきことを学校説明会で訴えています。非認知型のスキルを身につけること。これは久我山教育の中で創立以来大切にしています。皆さんの母校において、皆さんが身に着けてこられたことを、今再び整理し、新しいプログラムの中で今の生徒たちに身に着けてもらえるようにしたいのです。また、メタ認知能力を高めることも目指しています。共感力を発揮するためにも、より効果的に学ぶためにも、そしてグローバル時代の多様性を認めて、コミュニケーションがスムーズにできるようにするためにもこの能力は必要です。学びのスタイルも変化しています。私達自身が何かを知っていることより、知っていることをもとに何ができるかを考えることに力を注ぐ必要があります。そしてどのように学べば良いかを、学生時代に常に考え、身に着けておけば、世の中がどのように変化しても、きっと生き抜くことができるのだということを伝えなければなりません。学生時代の辛いこと、多くの体験で、未来は開けます。。
皆さんの母校の教職員は、國學院大學久我山中学高等学校に入学してくれた生徒達に夢と希望を与えられる教育をいたします。どうぞ母校を応援ください。
最後に、同窓生の皆様方のご多幸をお祈り申し上げます。