学校長挨拶Greeting
令和7年新年挨拶令和7年の年頭にあたり
久我山会会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。ご家族の皆様とともに穏やかな新春をお迎えのことと、お慶び申し上げます。
昨年、本校が創立80周年を迎えるにあたり、久我山会より1千万円のご寄付を頂戴いたしました。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。同窓生の皆様のお気持ちに沿って、学習・課外活動の活性化に役立てて参りたいと思います。
さて、コロナ禍もやや沈静化し、インフルエンザの感染拡大も峠を越したかに見えた令和6年は、1月1日の能登半島地震に始まり、日航機と海保機の事故、宮崎県南部地震、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」発出、台風に伴う災害など、多くの天災や大事故に見舞われた一年でした。各地で被害に遭われた方々の状況を目にするたび、いたたまれない気持ちになります。被災地に、以前の平穏な暮らしが1日も早く戻りますよう、心よりお祈りいたします。
本校でも南海トラフ地震臨時情報発出と台風の影響により、8月末から予定されていた中学2年生の自然体験教室を止む無く中止し、2学期開始後には、夏から続く酷暑のため、中学体育祭の日程を変更しました。
そんな中、新型コロナ感染拡大以降、入場制限して実施してきた久我山祭を、4年ぶりに本来の形で開催できたことは、誠に嬉しい限りです。10月26・27の両日には数多くの方々に御来校いただき、準備・運営に当たった生徒諸君も、大きな手応えと達成感を得たことと思います。
今年度は久我山祭、体育祭に「創立80周年記念」というタイトルを付し、周年行事として実施しました。そして10月18日には関係物故者慰霊祭、翌19日に学校法人國學院大學理事長・佐栁正三先生をお迎えして、創立記念式典を挙行いたしました。
顧みれば、私が本校に奉職したのは、丁度創立35周年の年でした。久我山駅にはまだ南口がなく、北側改札を出て踏切を渡らなければなりません。岩崎通りを上ると久我山会館、その向かいにパン屋さんのアンローゼ、少し進むとおにぎりの美味しい伊勢屋さんと、お世話になったお店が軒を連ねていましたが、今では、様変わりしております。ぜひ、久しぶりに青春の思い出に浸り、母校までの道を辿ってみられてはいかがでしょうか。
学校をとりまく時代状況も大きく変わりました。変化を恐れず、しかし本道を見失うことなく、久我山の学びの道を追い求めて日々研鑽に努めることが、教職員に課せられた課題です。
久我山はこれからも皆様のご期待にお応えすべく「文武一徳」の理念の下、自ら心と身体を鍛え主体的で自立した人物を育成することを目指して、生徒諸君と向き合っていく所存です。
本年が皆様にとって幸多き一年となることをお祈りするとともに、ご助言、ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。