学校長挨拶Greeting
平成27年新年挨拶創立70周年を迎えて 未来に羽ばたく学園
國學院大學久我山中学高等学校同窓会久我山会の皆様、新年あけましておめでとうございます。ご家族の皆様とともに,穏やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。 平成26年は本学園創立70周年ということで、岸同窓会長を始め多くの卒業生の皆様にご支援いただきました。すでに同窓会のホームページでも紹介いただいていますが、モニュメント「天球」の完成、國學院大學客員教授のさだまさし先生のコンサート開催、同じく客員教授の東儀秀樹先生のコンサート開催、そして父母会ではテレビでおなじみの予備校講師林修先生の講演を開催いたしました。それぞれが生徒の心に、保護者の皆さんの心に残るものであったと思います。
さて、この一年運動部の試合、文化部の発表会等におきまして多大なるご声援をいただきましたことに深く感謝申し上げます。各部の活躍の状況につきましては部活動応援コーナーも是非ご覧いただきたいと思います。中でも陸上部(長距離)が全国駅伝の予選で優勝し、五年ぶりに年末に都大路を走ります。また昨年花園に行けなかったラグビー部が復活。二年連続でサッカー部が全国大会に駒を進めています。冬の高校スポーツ四つの内三つの東京予選を制覇して、創立70周年に華を添えてもらいました。とにかく「うれしい」「ありがとう」に尽きます。試合の内容は、いずれも苦しい局面が多々見られました。それを乗越えての勝利ですから感動はより大きかったと思います。それぞれの部活が、時間と場所の厳しい制約の中、部員達の努力と顧問の骨惜しみしない指導の賜物です。生徒達は私達の宝であるとつくづく思います。また、これらの結果の裏で、クラブを、そして部員を支えて下さった卒業生の皆様には、この紙面を借りて心より御礼申し上げます。
ところで、本校の学業面での結果は、まだまだ満足のできる状態にはありませんが、卒業生の一部の方々から「勉強にシフトしてクラブに力を入れないのか」とお叱りを受けることがあります。しかし、学校としての軸足は確かに学業であっても、部活動にも、生徒会活動にも力を入れていることをご理解いただければと思います。特に、本年のように全国大会に出場するとなれば、多くの生徒が男女を問わず応援します。そこで得られる感動は生涯忘れられないものであると同時に、その中から母校愛も育まれます。学校教育は子ども達に総合的な力を付ける義務を背負っています。だからこそ、行事、随時行うイベントにも工夫をせねばと感じています。大学のお力添えをいただいたり、経済同友会のご協力をいただいたり、そして企業に勤めている卒業生の皆さんのご協力により、現役の在学生の学園生活が年々充実して来ています。その充実振りは、本校のホームページはもちろんですが、同窓会のホームページでも紹介いただいています。ぜひご覧いただければ幸いです。
今、世の中の動きは大変早く、政権も安定していない我国にあって、子ども達の生きていく未来の世の中は不透明です。大人が予測しきれない激動の世が待ち受けているのかも知れません。だからこそ、昨年の会報でもお伝えしましたが、私たちの使命は、「どのような世にあっても、力強く生き抜くことができる底力を身につけられるようにすること」。そして、グローバル社会の中にあっても、日本人として守っていくべき土台をしっかりさせておくことであると思っています。
年頭にあたり、創立70年の歴史を大切にすると同時に、未来の学園造りに、教職員一同邁進いたしますことをお約束し、また同窓生の皆様方の一層のご指導、ご支援をいただけますようお願い申し上げます。