学校長挨拶Greeting
令和3年新年挨拶新しい生活様式のもと
國學院大學久我山中学高等学校同窓会久我山会の皆様、新年あけましておめでとうございます。ご家族の皆様とともに,穏やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。新型コロナウイルスの感染拡大に翻弄され、未だに予断を許さない状況です。新年を迎えるにあたって、穏やかな年になってくれるように期待する気持ちは、例年に比べてことのほか強いのではないでしょうか。
さて、令和2年の2月下旬以来、学校が置かれた状況も厳しいものがありました。高校の修学旅行中止に始まり、緊急事態宣言が発令され、要請に応じて臨時休校が始まりました。3月は春期休暇も含め課題指示による自宅学習、四月はクラッシー、スタディサプリ等を利用した学習支援、五月にはクラッシー、スタディサプリによる学習支援に加え、YouTubeやZoomを利用した2コマ~4コマのオンラインによる授業配信。これまでICTを活用した授業展開を積極的に取り入れてこなかった本校としては、各先生方の積極的な取り組みが無ければ、厳しい状況に置かれたと思います。
5月25日の緊急事態宣言解除に備え、「対面授業の開始」か「オンライン授業継続」かもなかなか難しい選択になりました。本校におけるオンライン授業の状況を鑑み、総合的に判断して、六月からの対面授業開始を選択しました。一方、感染拡大防止に向け、サーモグラフィーや靴裏消毒用マットの準備、屋外の手洗い場の増設、手指消毒用や机・椅子の消毒用の消毒剤の手配等にあたり、何とか6月1日からの分散登校・対面授業を開始に漕ぎつけました。
長い休校明けから登校してくる生徒の表情は、一種の安堵と不安の両面を含んでいたように思います。静かな新学期のスタートでした。6月24日からは40分授業ながらも通常登校を開始し、8月15日の一学期日を迎えます。
二学期の開始は8月29日。行事については、中止や実施方法の変更などを余儀なくされましたが、教学の部分においては、ほぼ今日まで予定した通りに動いております。
ところで、同窓生の皆様にも関心のある部活動についてです。8月から再開した活動も、感染拡大防止に配慮しながらの活動が続いています。そのような状況の中でも、生徒達はいたずらに悲観することなく、前向きに取り組んでいます。このご挨拶を書いている今、バスケットボール部のウインターカップ予選、サッカー部の選手権予選、ラグビー部の花園予選などが行われている最中です。この会報がお手元に届くときに、どの様な結果が出ているか大変楽しみです。
このコロナ禍にあって、注目されたICT機器の利用。今の時代、これを利用した授業を取り入れていく時代になっているのは事実です。しかし、そこに多くの問題点も見えてきました。さらに、知識のみを教える場所ではないという、学校の存在意義が改めて認識されたことも事実です。成長段階にある中高校生における学校の役割と責任を忘れず、入学してくれた生徒達に、将来を生き抜く力と、学び続ける姿勢を身に着ける教育をして行く所存です。同窓生の皆様、どうぞ母校を応援ください。
皆様のご多幸をお祈り申し上げます。