学校長挨拶Greeting

令和4年新年挨拶新玉の令和4年を迎えて

 同窓会久我山会の皆様、新年あけましておめでとうございます。ご家族の皆様とともに,穏やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。新型コロナウイルスの感染拡大に翻弄された2年間、安心安全な日常生活を取り戻せる状況には、未だ至っておりません。新年を迎えるにあたり今年こそは、穏やかな年にと祈るばかりです。
 さて、本校の令和3年度も令和2年度同様、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎながら、学習活動を如何に維持していくかを考える日々でした。まず重きを置いたのは、対面での授業です。この目標のために放課後の部活動のみならず、学校行事全般において大きな制限を加えざるを得ませんでした。
 これらの取り組みで対面授業が維持出来ています。勿論、全面オンライン授業を希望される保護者もいらっしゃいます。緊急事態宣言下では、教室等での対面授業を同時配信し、自宅で学習する生徒が他の生徒と共に受講できる体制を敷きました。ICTを活用するための校内の環境整備と、先生方の意識改革がスピーディーに行われたことはプラスに働いた部分です。
 ところで、我々が目指すものは、法人傘下の教育機関として、その建学の精神を伝えていく使命に応えながら、多くの父母生徒の希望する未来への扉を開いていく事です。またここに来て成人年齢が引き下げられたこともあり、主体的に自立することを促す取り組みに力を入れています。久我山祭の企画運営には、実行委員が中心となり、これまで以上に責任を持った取り組みをしていますし、BYODの校内での活用についても、生徒会執行部の生徒を中心として、ルール作りから啓蒙活動まで担いつつあります。これまでとは違った、時代の流れにあわせた変わりゆく久我山の一面です。
 さて、同窓生の皆様に関心の高い部活動です。今年度はコロナ禍にありながら多くの公式戦が施されました。感染防止に配慮しながらの活動で様々な制限を受ける中で、多くの部が出来得る範囲での努力を重ねてくれました。高校野球部は、2019年の夏の甲子園出場に続き、今年も西東京大会決勝戦までコマを進め、「夏の久我山」との印象を強くしてくれました。また、秋の大会では37年ぶりとなる優勝で、國學院大學とともに明治神宮大会に出場しました。春の選抜に期待がかかります。また、故有坂監督からタスキを受け取った本校OBの相場監督率いる陸上競技部長距離は、喪章をつけての全国駅伝都予選を見事勝ち抜き、3年連続の出場権を勝ち取りました。残念ながらサッカー部(全国高校選手権大会)はAブロック優勝を逃しましたが、秋に向けての戦力強化には目を見張るものがありました。ラグビー部(高校総体花園)は第1地区の決勝で3年間の思いを込めたゲーム運びで42目の花園出場を果たしました。さらに、バスケットボール部(ウインターカップ)もベスト4による決勝リーグ最終戦に勝利し代表の座を獲得しました。全国大会で、どの様な結果を残してくれるか大変楽しみです。
 我々教職員一同は、今後も生徒の主体的な自立を促しながら、将来を生き抜く力を備えた、社会を担う人材の育成に努めていく所存です。同窓生の皆様、どうぞ母校を応援ください。

(「会報」第60号より転載)
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